人生に疲れた時に読む本『あやうく一生懸命生きるところだった』

仕事、恋愛、家族、人間関係…。生きているとやることが多すぎて疲れてしまう。周りの人間は上手くやっているのに、どうして自分は上手くいかないんだろう。こんなに頑張っているのに?それともこれは頑張っているとは言えないの…?

人生に疲れた

毎週日曜日になると涙が止まらなかった。そんなとき、出会った本が『あやうく一生懸命生きるところだった』。

わたしはこの本を読んで、「一度きりの人生、どうせ最後は死ぬんだから、一回やりたいことをやってみよう」と思って会社を辞めました。

今は稼がなければならない時限爆弾のような心配を抱えていますが(笑)、対人面や通勤のストレスはなくなりました。

今回は、わたしの人生の決断を後押ししてくれた『あやうく一生懸命生きるところだった』について紹介します。

あやうく一生懸命生きるところだった

著者:ハ・ワン

翻訳:岡崎 暢子

出版社 : ダイヤモンド社 (2020/1/15)

目次


こんなあなたに読んでほしい

何の為に頑張っていたのか分からなくなった人

両親や先生に心配をかけないように勉強をしてきた。名門ではないけれど、そこそこの大学に入って、一般企業に就職した。

人生の教科書通りにここまでやって来たのに、どうして幸せじゃないんだろう。そう思ったあなたは、ボタンからジャンプしてみてください。


人間関係に振り回されて自分らしさを失くした人

日本はとにかく集団主義。「出る杭は打たれる」という風潮は義務教育をはじめとして植え付けられてしまう(とわたしは思うのです…)。

流行に乗り遅れたら取り残されてしまう。

このファッションは男ウケが悪いらしい。

ちゃんとした職業に就いていないと結婚できない。

人の目を気にして、人との付き合いを大切にして…。でも気が付いたら、自分らしさかわからなくなってしまった。

そんな風に思ったことがある人は、きっとこのテーマが刺さるでしょう。


自分のやりたいことを出来ずにここまで来てしまった人

昔はなりたい夢ああった。

映画監督、野球選手、女優、アーティスト、ミュージシャン…。

でも親に心配はかけたくなかったし、失敗するのも怖い。もし成功しなかったら、どうやって生きていけばいいんだろう。

わたしもその一人でした。小説を書きたくて、家で仕事がしたかった。

でもどうすればいいのか分からなかったし、何よりも親に心配をかけたくなかった。失敗して、誰かに笑われるのも怖かった。

でもこの本を読んで気が付きました。

人生は自分のものだし、自分の選択であれば失敗してもやったことに納得ができる。

やりたいことが出来ずにもやもやして何年も過ごしてしまった人は、この本をきっかけに、自分がやりたかったことをやってみませんか?


とにかく人生に疲れて、休みたい人

朝起きて身支度をして、日中は仕事をして夜は帰って寝るだけ。土日は疲れているから昼過ぎまで寝てしまう。

自分の時間はどこにあるんだろう。

なんのために働いているんだろう。

一度立ち止まって考えたいのに、休日はあっという間に終わる。一年はあっという間に過ぎて、人生は立ち止まってくれない。

こんなはずじゃなかったのに。

人生を一回止めて、考え直したい。

わたしは仕事が向いていなくてどうしたらいいかわからないとき、よくこんな風に思いました。人生を休みたいって、何度も思いました。

でもその疲れは、あなたのせいじゃないのかも。

いい大学に入ること、いい会社に入ることが幸せだという風潮があまりにも強くないだろうか。

そういう両親の期待や世の中の意識に抗えずに、このまま来てしまった人は少なくないだろう。

そんな思いを抱いてきた人は、この本をきっかけに、一度立ち止まってみて欲しいです。


『あやうく一生懸命生きるところだった』が教えてくれたこと

人生に正解はない

これまで失敗しないように、正解だと思う道しか歩んできませんでした。

失敗をしないで成功をする方法がいつか見つかると思っていたのに、そんな日は来なかった。なぜなら、失敗がない人生には成功はない。

それに、何が失敗で何が成功かなんて、誰が決める事なんでしょう?

人生に正解はないんです。それはわたしやあなたが自分で決めるもの。

正解に飛びつくんじゃなくて、人生は過程も楽しむもの。

そう思えば、行動することが怖くない。「結果のために耐えるだけの生き方じゃだめだ。過程そのものが楽しみなのだ」(p286より)

他人と比べても幸せになれない

最近は検索すれば何かとレビューに触れられる。

企業の評価、レストランの評価、映画の評価、本の評価…。

でもその分、自分で選ぶ楽しさもなくなっているかもしれません。

みんながいいというものが、必ずしもいいわけではない」と筆者が言うように、

人生は自分の嗅覚、直感で進んでいって、失敗を繰り返した先に、自分の人生が開かれるのではないでしょうか?

自分だけの人生は失敗の上に成り立つ」(p112より)

そう考えたら、失敗も怖くない。

自分らしさって、失敗の上に成り立っているのかもしれません。失敗ありきの人生、そう考えたら、人生って案外シンプルじゃありませんか?

遅れを取った分だけ若い人生

あれこれ思い描いた夢は、何も行動しなかったからなんの痛みも味わうことなく過ぎ去った。なのに、なぜか胸の奥が重苦しかった」(p140より)

自分の人生を言っているみたいで、理解者がいて嬉しいような、言い当てられて恥ずかしいような…。

新しいことへ飛びこむ事は勇気が必要だし、失敗するのは怖い。でも、「やらなかった後悔」に比べたら、もしかしたら大した事ないかもしれない。

もっと下手こいていこう」その筆者の言葉に、背中を押されました。

生きづらさはあなたのせいじゃない

「この年齢ならこれくらいは」という人生マニュアルがこの社会には存在する。そのマニュアルに合わせて私たちは努力をする。就職、結婚、家族、住宅ローン。どの側面を取ってもバカにされないように。

あなたの生きづらさは、誰かが決めた人生マニュアルのせいじゃありませんか?

でも筆者は言います。「自分の人生なのに、自分の気持ちなのに、どうして他人の評価によって大丈夫だったり大丈夫じゃなかったりするんだろう?」(p42より)

これまで欲しがってきたものは全部、他人が提示してきたものだった」(p46より)

マニュアル通りに生きれば幸せになれるというものでもない。

わたしはマニュアル通りに大学を卒業して、マニュアル通りに就職をしたけど、なんだかすごく違和感がありました。

他人の人生を生きているみたいだって、ずっと思っていました。

仕事を辞めた今、先のことはまだわからないけど、自分で自分の人生を歩んでいる感覚があります。

ひょっとしたらマニュアル通りに生きていれば苦労は少ないのかもしれないけど、少なくとも「他人の人生を生きているみたい」はないです。

おわりに

『あやうく一生懸命生きるところだった』でわたしが刺さったテーマについて紹介しました。人生に疲れた時に読んだ本なので、かなり主観的な表現になってしまいましたが、綴ったことに嘘はありません。

この本をきっかけに、立ち止まる勇気を持って欲しいです

そして、本当に自分が望んでいるものは何か、胸に手を当てて考える休息を、あなた自身にプレゼントしてください。

そうすればきっと、「人生って案外シンプルかも」って思えるかもしれません。

あやうく一生懸命生きるところだった

著者:ハ・ワン

翻訳:岡崎 暢子

出版社 : ダイヤモンド社 (2020/1/15)


オーディオブック

本を読む時間がなかなかない…という方にはすきま時間を有効活用できるオーディオブックがおすすめです!

月額750円で聴き放題ができるプランでは1冊1500円相当する本を何冊でも聞くことができます!しかも、初回30日間は無料です!

コメントを残す

WordPress.com で次のようなサイトをデザイン
始めてみよう